
A.ラップフィルムのヒ・ミ・ツ
あまったご飯を冷蔵庫に入れるときや、作り置きの煮物をレンジで温めるとき、
皆さん、無意識のうちにラップフィルムを使っていますよね。
「今や、ラップのない台所なんて考えられません!」
日本の家庭では、塩化ビニリデン製のラップがもっとも多く使われています。
厚さは10ミクロン(0.01ミリメートル)と極めて薄くなっています。
塩化ビニリデンは、炭素鎖に塩化ビニールの倍の塩素が付いています。
側鎖が大きいほど硬くなるので、本来は硬いプラスチックなのですが、これに
可塑剤を加えて、使いやすい硬さに調整してあります。お皿などにぴったり
くっつくのは、フィルムの表面を覆っている可塑剤が、シール材の役目をして
いるからです。
また、塩素がたくさん付くと、ガス(気体)を通しにくくなるため、水分はもちろん
ですが、様々な香り成分を逃がしません。香りはおいしさの大事な要素です
ので、特に冷蔵庫でいろんな種類の食品を一緒に保存する場合に重要な機能
となっています。
近年では、塩素を含んでいない材料を求める動きにこたえ、他の素材のラップも
作られています。
「例えば、ポリエチレンラップ。」
ポリエチレンは安価な上、もともと柔軟なので可塑剤を加える必要はありません。
また、塩化ビニール製のラップもあります。このラップは塩素を含みますが、香りを
逃しにくく、可塑剤による密着性もある上、非常に安価です。
このようにラップフィルムは、日々改良を加えられ、私たちの日用品に、なくては
ならないものになっています!