
A:では、低圧成形法に見てみましょう。
低圧成形法
接触圧成形法の改良型として、1Mpa以下の比較的低圧で行う成形方法
であり、接触圧法の問題点を解決する方法として開発されました。
低圧成形法は、大きく分けて、以下の4つの方法があります。
1:真空バック法
2:加圧バック法
3:オートクレーブ法
4:レジンインジェクション法
1:真空バック法
ハンドレイアップ法の改良方法
成形品の表面平滑性や、ガラス繊維の含有量の増加を目的とした。
長所
①バッグに接触した面も平滑である。
②ガラス繊維含有率が高くなり、空洞化率が低下、強度向上
③ゲルコートが可能、サンドイッチ構造品の成形も可能
短所
①品質が、作業者の熟練度に左右されやすい
②手作業のため、コストが高い
用途
軍需、航空機関連製品等の特殊用途が多い
2:加圧バック法
ハンドレイアップ法の改良方法
高圧でバッグ面を加圧する
長所
①アンダーカットのある製品の成形が可能
②内面側の平滑も可能
③ガラス繊維含有率が高く、空洞化率は低 強度向上
④成形サイクルの短縮が可能
短所
①雌型を使用する成形に限られる
②品質が、作業者の熟練度に左右されやすい
③設備が高価であり、成型品別に専用化する必要がある
④大型製品には不向き
用途
ヘルメットの成形 等
3:オートクレーブ法
加圧バッグ法の変形タイプ、オートクレーブで、圧力を
さらに高める。
長所
①より空洞のない製品の成形が可能
短所
①設備費が高価
②作業工程が増加
③製品の大きさが、オートクレーブの大きさに限定される。
用途
軍需、航空機関連製品等の特殊用途が多く、民需は少ない。
4:レジンインジェクション法
作業者の熟練度のよる品質のバラツキ、スチレンモノマーの
放散による作業環境の悪化を防ぐことを目的とした。
長所
①作業者の熟練度による品質のバラツキを低減
②作業環境の悪化を防ぐ
③両面平滑の成形が可能
④コア、インサートを有する成形品が可能
⑤成形時間の短縮が図れる
短所
①トリミングのよるロスが大きい
②マッチドダイ成形法と比べ、生産性が劣る
用途
ボート、ヨット、サーフィン、乗用車外板、エンジンフード等
次回は、高圧成形法について見ていきましょう。