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プラスチックができあがるまで :上級編

2008/07/10
Q:強化樹脂の成形方法の低圧成形法とは、どのような方法でしょうか?

A:では、低圧成形法に見てみましょう。

低圧成形法
接触圧成形法の改良型として、1Mpa以下の比較的低圧で行う成形方法
であり、接触圧法の問題点を解決する方法として開発されました。

低圧成形法は、大きく分けて、以下の4つの方法があります。


1:真空バック法
2:加圧バック法
3:オートクレーブ法
4:レジンインジェクション法

1:真空バック法
 ハンドレイアップ法の改良方法
 成形品の表面平滑性や、ガラス繊維の含有量の増加を目的とした。

 長所
 ①バッグに接触した面も平滑である。
 ②ガラス繊維含有率が高くなり、空洞化率が低下、強度向上
 ③ゲルコートが可能、サンドイッチ構造品の成形も可能

 短所
 ①品質が、作業者の熟練度に左右されやすい
 ②手作業のため、コストが高い

 用途
 軍需、航空機関連製品等の特殊用途が多い


2:加圧バック法
  ハンドレイアップ法の改良方法
  高圧でバッグ面を加圧する

 長所
 ①アンダーカットのある製品の成形が可能
 ②内面側の平滑も可能
 ③ガラス繊維含有率が高く、空洞化率は低 強度向上
 ④成形サイクルの短縮が可能

 短所
 ①雌型を使用する成形に限られる
 ②品質が、作業者の熟練度に左右されやすい
 ③設備が高価であり、成型品別に専用化する必要がある
 ④大型製品には不向き

 用途
 ヘルメットの成形 等


3:オートクレーブ法
  加圧バッグ法の変形タイプ、オートクレーブで、圧力を
  さらに高める。

 長所
 ①より空洞のない製品の成形が可能

 短所
 ①設備費が高価
 ②作業工程が増加
 ③製品の大きさが、オートクレーブの大きさに限定される。

 用途
 軍需、航空機関連製品等の特殊用途が多く、民需は少ない。


4:レジンインジェクション法
  作業者の熟練度のよる品質のバラツキ、スチレンモノマーの
  放散による作業環境の悪化を防ぐことを目的とした。

 長所
 ①作業者の熟練度による品質のバラツキを低減
 ②作業環境の悪化を防ぐ
 ③両面平滑の成形が可能
 ④コア、インサートを有する成形品が可能
 ⑤成形時間の短縮が図れる
 
 短所
 ①トリミングのよるロスが大きい
 ②マッチドダイ成形法と比べ、生産性が劣る

 用途
 ボート、ヨット、サーフィン、乗用車外板、エンジンフード等


次回は、高圧成形法について見ていきましょう。


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