
A:では、天然物利用系について見ていきましょう。
天然物利用系生分解樹脂
澱粉や、セルロース等の生分解性天然高分子を利用したものです。
但し、そのままでは樹脂として使用することができません。
澱粉・・・①耐水性が悪い ②熱可塑性を持たない
↓
○他の生分解性樹脂とのブレンドでの対応
澱粉+PVA(ポリビニルアルコール)の変性体とのブレンド
澱粉+生分解性ポリエステルとのブレンド
等があります。
特長:ブレンドの比率によって、様々な物性の材料の供給が可能です。
○澱粉の化学修飾による生分解性樹脂の開発
澱粉の水酸基を利用して改良を行い、射出・圧縮成形、ラミネート成形
に対応する耐水性のある材料が開発されてきています。
○キチン(カニやエビの甲穀から取り出される)を利用したもの
キチン・・・セルロースの2位の水酸基が、アセトアミド基に置き換わった
構造を持つ。不溶・不融の性質を持つ。
↓
強アルカリで脱アセチン化 →アミノ基 ・・・キトサンが得られます。
☆キトサン+セルロースの生分解性樹脂の誕生
特長:汎用ポリマーと同等もしくはそれ以上の強度を持つ。
柔軟性に劣る。
現在、キトサン+他の多糖類との組み合わせでの新しい生分解性樹脂
も研究されています。
○主な天然物利用系生分解樹脂
澱粉誘導体
酢酸セルロース
澱粉系アロイ
キトサン系アロイ 等
では次回は、微生物産生系の生分解性樹脂について、見てみましょう。