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プラスチックの物性入門 :上級編

2008/05/14
Q:熱膨張率とはどういうものがあるのでしょうか?

A:熱膨張には、体膨張率と、線膨張率の2つがあります。

○体膨張率(α)
 比容(密度の逆数)の温度による変化の割合を表します。

○線膨張率(β)
 長さの温度による変化の割合を表します。

○単位:1/K または、 1/℃


等方性な物質では、α=3β となっています。

樹脂の線膨張率の数値は、

  鉄、銅     の3~10倍
  セラミック   の5~40倍 
になっています。

樹脂の熱膨張率は、温度依存性があり、転移点で急変します。
そのため、寸法精度の要求される用途で樹脂を用いる場合、
使用温度範囲内に転移点を持っていないことが、材料選択の
重要なポイントになっています。
また、熱膨張率は、冷却固化の際の成形収縮の解析にも
絶対必要なデータであるともいえます。


○主な樹脂材料の線膨張率 単位:10(-5)/K

 ポリイミド樹脂     4.86
 PEEK樹脂        4.7
 PPS樹脂         2.6~6.9
 PBI樹脂         2.3
 スミカスーパーS1000  2.9
 PES樹脂        5.6
 PC樹脂         7.0
 POM樹脂        9.0
 PTFE          10
 PP           11
 アクリル樹脂      7
 PVC          7
 UHMW         15


 次回は、化学的耐熱性と、物理的耐熱性について見てみましょう。

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