
A:熱膨張には、体膨張率と、線膨張率の2つがあります。
○体膨張率(α)
比容(密度の逆数)の温度による変化の割合を表します。
○線膨張率(β)
長さの温度による変化の割合を表します。
○単位:1/K または、 1/℃
等方性な物質では、α=3β となっています。
樹脂の線膨張率の数値は、
鉄、銅 の3~10倍
セラミック の5~40倍
になっています。
樹脂の熱膨張率は、温度依存性があり、転移点で急変します。
そのため、寸法精度の要求される用途で樹脂を用いる場合、
使用温度範囲内に転移点を持っていないことが、材料選択の
重要なポイントになっています。
また、熱膨張率は、冷却固化の際の成形収縮の解析にも
絶対必要なデータであるともいえます。
○主な樹脂材料の線膨張率 単位:10(-5)/K
ポリイミド樹脂 4.86
PEEK樹脂 4.7
PPS樹脂 2.6~6.9
PBI樹脂 2.3
スミカスーパーS1000 2.9
PES樹脂 5.6
PC樹脂 7.0
POM樹脂 9.0
PTFE 10
PP 11
アクリル樹脂 7
PVC 7
UHMW 15
次回は、化学的耐熱性と、物理的耐熱性について見てみましょう。