
A:では粉末技術について見てみましょう。
☆粉末技術=粉末状の樹脂を使用する成形技術、塗装技術
※フェノール樹脂、メラミン樹脂等の粉末状の材料を圧縮成形、
押出成形のような場合は、含まれません。
○樹脂の粉末技術の種類
○粉末成形 ---金型静止方式
・エンゲルプロセス
・ハヤシプロセス
---金型回転方式
・1軸回転方式(ハイスラー法)
・2軸回転方式
○粉末塗装 ---侵漬方式
・流動侵漬法
---吹き付け法
・溶射法
・静電塗装法
・・一般的な樹脂の成形加工方法とは違い、
樹脂の粉末自体の流動性を利用しています。
※一般的成形加工 →溶融状態での流動が基本。
○粉末技術の工程
樹脂粉末の流動・浮遊・分散性の利用 ※電気特性利用の場合もあり。
◇予熱された金型または、被塗装物表面に樹脂粉末を
くまなく供給・接触させる。
◇樹脂粉末は、熱で融点以上に熱せられると、隣り合う粉末が、
焼結と呼ばれる融着を始める。
◇溶融が進むと、粒子間の境界がなくなり、全体が均質膜となる。
◇冷却を行う。
○金型から離型させる場合 ・・樹脂成形品の製造
○金型から離型させない場合 ・・塗装工程
○他の一般的成形方法との違い
□工程中に圧力、せん断力を必要としない。
→金型が安価(薄モノでOK)
□成形サイクルは長い。
○粉末成形について
エンゲルプロセス ・・・粉末成形の原型といわれる方法。
回転成形 ・・・現在、最も一般的に用いられている方法。
○粉末塗装について
溶射・・・燃料ガスを使用して火炎を吹き付け、その中に樹脂粉末を送って融着させる方法。
静電塗装・・・粉末をガンの口で負に荷電し、アースされた被射体面に静電気で吸い付ける方法。
後加熱が必要。
流動侵漬・・・樹脂粉末をタンクに入れ、流動状態にしたタンク内に、加熱した物体を入れ、
表面に融着させる方法。
次回は、強化樹脂の成形方法について見てみましょう。