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プラスチックができあがるまで :上級編

2008/01/30
Q:ペースト技術とはどのようなものでしょうか?

A:ではペースト技術について見てみましょう。

ペーストレジンを用いた成形加工方法を、ペースト技術といいます。
○ペーストレジン
 主に乳化重合法でつくられたPVC樹脂(塩化ビニール=塩ビ)で、
 粒度0.1~2μm程度の微細な球の形をした粒子の白色の粉末。
 □ペーストレジン+可塑剤 ・・・混合
     ↓
     ↓=>レジン粒子が可塑剤中に分散浮遊する
     ↓
  ペースト状態 = プラチナゾル
          □プラチナゾル
          ・基本成分:ペーストレジン、可塑剤、安定剤
                 +充填剤、顔料等
          ・配合:せん断効果の高い混合機を使用する
          ・脱泡処理:減圧かで行う
          ・配合比率:可塑剤が多ければ、軟らかくなる
  プラチナゾル
   ・常温=液体状態 
     ↓
    加熱・・・レジンが軟化→レジン粒子内へ可塑剤が浸透分散ずる
     ↓
   ・ゾル状からゲル状へ変換する
   ※ゲル化が完全であれば、ペーストは流動しなくなり、
    軟らかいが強靱な弾性体となる。
     ☆この現象=セットと呼ばれています。(最適温度:約175℃)

○ペーストレジン用いた加工
①ペーストコーティング
 ・需要の半分程度を占める。
 ※主な製品:ビニルレザー

 <工程>
 1.紙や布の長巻き基材(ウエブ)を用い、コーティングヘッドへ送る。
 2.ウエブにペーストを塗布する。
 3.溶融炉に通し、塗膜をゲル化させる。
 4.必要に応じてエンボスロールにかけ、彫刻模様をつける。
 5.冷却
 6.巻き取り

②ディッピング
 ・浸漬方式の総称 
  A:ディップモールディング B:ディップコーティングがあります。
A:ディップモールディング
 <工程>
 1.製品の金型をペーストの浸漬→引上
 2.型に付いたゾルを加熱でゲル化
 3.型から取り外す
B:ディップコーティング = 浸漬塗装とも呼ばれる
 <工程>
 1.実際の製品をペーストに浸漬→引上
 2.付着ペーストをゲル化
 ※主な製品 :布製手袋、ペンチの握り部分、長靴、釣用疑似えさ 等

③注型
 金型にゾルを注入し、型を加熱し、ゾル化して製品をつくる方法。
 ※主な製品 :造花、釣用疑似餌 等

④スラッシュ成形
 <工程>
 1.型にゾルを満たす
 2.型を加熱し、型に接したゾルをゲル化
 3.型を逆さにして、ゲル化していないゾルを取り出す
  ※ゲル化の厚みは、型の温度と時間によって調整できる
 4.予定の厚みになった後、再度加熱炉で加熱
 5.水冷
 6.型から取り出す
 ※主な製品 :玩具、人形、靴、自動車の内装部品 等

⑤回転成形
 中空品を成形する方法の1つです。
 他の方法ではできない完全に密閉された中空製品ができます。
 ※主な製品 :ボール、果物のモデル 等

☆環境問題からPVC(塩化ビニール)を含まないアクリルペーストも
 現在開発されています。

次回は、粉末技術について見ていきましょう。

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