
A:医科分野、歯科分野で使用される高分子材料のことです。
樹脂(プラスチック)の医用関係での用途は、工業材料としてみた場合、特殊
な分野であり、樹脂(プラスチック)の全生産量から見れば、その使用量は、
まだまだ少ない量ですが、信頼性の向上、特性への関心度の高まりから、増加
傾向にあると言えます。
また、医療分野での用途は、現在でも研究・開発途上のものが多くある分野で
あり、医療産業での新しい分野として、今後大いに期待されています。
○医用高分子材料の分類について
1:一般医用高分子材料
・・・医用関連器械・器具に使用される材料
□ 主な用途
・ディスポーザブル器具(注射器、カテーテル等)
・大量消費型高分子製品(ガーゼ、包帯、外科用テープ)
☆☆無菌性が重要ポイント
○2:治療用高分子材料
・・・生体材料の代替えとして使用される材料
□ 主な用途
・人工臓器用材料
・人工関節、コンタクトレンズ材料
・DDS(Drug Delivery System)用高分子材料
・血液透析用高分子材料
☆☆生体適合性が重要ポイント
○一般医用高分子材料
主として、生体外で使用される器械、器具の使用されています。
○□現在使用量が多い樹脂 ・・・PVC、PP
(※PVCは、環境への配慮という面で使用料は減少傾向にある。)
○□その他の樹脂材料材料
・ポリアミド樹脂(PA)
・ポリカーボネート樹脂(PC)
特性・・・透明性、耐衝撃性、耐薬品性、耐熱性(耐高圧蒸気滅菌)等
☆滅菌似ついて・・・医療用樹脂にとっては不可欠のものである。
○現在の主な滅菌方法
・高圧蒸気滅菌法
・エチレンオキシドガス(EOG)滅菌法
・放射線(γ・・ガンマ線及び電子線)滅菌法
主流は、放射線滅菌法になりつつある。(有効性&簡便性より)
放射線の影響が少ない樹脂・・・ポリアミド、ポリエチレン、ポリスチレン等
PVC、PPは、γ(ガンマ線)の照射で、塩酸ガスの発生、酸化劣化があり、
現在、これらの抑える医療用グレードが研究されています。
□その他の材料
・シリコーン(化学的安定性)
・天然ゴム (高弾性回復度)
・熱可塑性エラストマー【TPE】(透明性、高強度、安全性)
○○治療用高分子材料
半永久的かたは一時的に体内で使用される器具に使用されています。
○□要求される特性
1.化学的に安定しており、体内において分解しないこと。
2.有毒な重金属、溶出物、モノマーを含んでいないこと。
3.亜急性疾症、溶血性、発熱性、アレルギー性、発ガン性、催奇性
等の毒性を含んでいないこと。
4.生体適合性 (非毒性と異なるもの)
生体適合性
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-生体側の反応性--血液適合性(血液に触れる)
| | ・抗血小板血抗性
| | ・抗凝固性
| | ・抗溶血性
| | ・抗白血球減少性
| | など
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| -組織適合性(血液に触れない)
| ・細胞粘着性
| ・細胞増殖性
| ・細胞活性化
| ・抗細胞炎誘起性
| など
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-材料側の反応性--物理的性質の変化
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-化学的性質の変化
現在、生体接触の高分子材料には、より性能に優れ、安全性の高い材料の
開発が望まれています。
次回は、感光性樹脂について見てみましょう。