
A:繰り返し応力を加えることにより、破断あるいは、弾性率が低下する、
これを疲労(疲れ)現象といいます。
つまり、材料に応力あるいは、ひずみを周期的に繰り返し加える事により、
材料が劣化し、破壊に至る現象を疲労といいます。
また、材料が破壊するまでの変形サイクル数を疲労寿命と呼んでいます。
○疲労試験
結果・・・S-N曲線(ヴェラー曲線)で整理され、表されます。
横軸:疲労寿命の対数値(破壊までの繰り返し数)
縦軸:繰り返し応力(あるいはひずみ)
◇S-N曲線が、応力がある限界以下で水平な時
=>限度以下の繰り返し応力では、疲労破壊が起きないことを示します。
この限度・・・・・疲労限度(限界)と言います。
◇S-N曲線が水平にならない時
=>この時は、10の7乗回の繰り返しに耐える応力を疲労限度(限界)としている。
○比疲労強度
疲労限度(限界)数値
==================== =比疲労強度
静的破壊強度
樹脂の比疲労強度は、一般的に0.2~0.35当たりになっています。
□疲労限度(限界)は、温度の影響を強く受ける特性といえます。
□疲労特性は、振動を受けるような場所で使用する樹脂の実用性に関して
重要な要素といわれています。
○主な樹脂材料の疲労限度と比疲労強度 ※数値は参考値です。
疲労限度(10の7乗) 比疲労強度 比疲労強度
(Mpa) 疲労強度/引張強度 疲労強度/曲げ強度
PVC 170 0.29 0.15
PA 118 0.22 0.24
POM 269 0.37 0.22
ABS 118 0.30 -
PC 98 0.15 0.09
PP 110 0.34 0.23
PMMA 278 0.35 0.22
では次回は、摩擦と摩耗について見てみましょう。