八十島プロシード 製品が研究者様、開発者様にご利用いただける理由をご紹介します。

八十島塾:HOMEへ

HOME >  プラスチックの物性入門  >  上級編  > Q:衝撃強度とは?

授業の詳細

  • RSSについてページへ
  • RSS

プラスチックの物性入門 :上級編

2007/06/27
Q:衝撃強度とは?

A:衝撃破壊に対する強さをいいます。

樹脂材料に高速で負荷を加えたとき、瞬時にして破壊する現象を衝撃破壊と
いいます。その破壊に対しての強さを衝撃強さ(強度)といいます。

○樹脂材料の衝撃特性は、大きく分けて以下の2つのグループに分けられています。

①靱(じん)性にすぐれるもの(toughness)
 ※じん性とは、割れやかけに対する抵抗をいい、じん性が高い:割れにくい、低い:と割れやすい。
  つまり、物質の粘り強さを表します。
ほとんどの熱可塑性樹脂(PEEK、PPS、POM、PC、ABS等)は、ここに属しています。
また、ガラス繊維強化樹脂は、特に靱性に優れる材料と言われています。

②脆(ぜい)性が顕著なもの(brittleness)
 ※ぜい性とは、靱性が少ないこと、つまり物質のもろさを表します。
多くの熱硬化性樹脂は、ここに属しています。また、熱可塑性樹脂でも、ポリスチレン、メタクリル(アクリル)樹脂は、ここに属しています。

○さて、次に試験法方法についてですが、試験方法は、色々の方法があります。
 樹脂の場合、アイゾット衝撃試験が、代表的な方法となっています。
 また、通常の衝撃試験では、高い変形速度を持たすため、試験片に
ノッチ(切欠き)をつけて行います。

代表的な試験方法
①アイゾット(Izod)衝撃試験方法
 ・アイゾット衝撃試験機を使用する方法。
 ・熱可塑性樹脂材料の試験で多く用いられます。
 ・片持ち固定支持
 ・支持されていない方をハンマーで一定速度で打撃する(衝撃速度 3.5m/s)
20070627-Izod.gif

②シャルピー(Charpy)衝撃試験方法
 ・シャルピー衝撃試験機を使用する方法。
 ・熱硬化性樹脂材料の試験で多く用いられます。
 ・両持ち自由支持
 ・中央をハンマーで一定速度で打撃する(衝撃速度 2.9m/s)
20070627-charpy.gif

③その他 ・・・ ティンスタット(Dynstat)衝撃試験方法、落球衝撃試験方法
○衝撃特性に対する温度の影響について
衝撃強度については、一般的にある温度までは、温度上昇とともに、衝撃強度は多少ですが増加します。
また、常温以下では、多くの樹脂は、衝撃強度は低下してもろくなり、ついに破壊します。
これを低温脆(ぜい)性と呼んでいます。
衝撃強度は、他の主な機械的特性(引張、圧縮、曲げ、硬さ)が温度上昇に伴い、その特性が劣化するのとは違い、その強度がある温度までは、若干ではあるが
上昇するという現象を表しています。

では、次回は、硬さについてみていきましょう。 

サイト内検検索

ページの先頭へ戻ります

環境への取り組みから、プラスチックの基礎知識まで、さまざまな八十島プロシードをご覧ください