
A:では、それぞれの添加剤、改質剤、充填材について見てみましょう。
樹脂材料の化学構造だけでは、加工性、実用性が十分でない場合、各種の添加剤、改質剤が加えられて、成形材料(ペレット)がつくられています。また、充填材は、主に強化材として使用され、元々の樹脂材料の機械的強度の向上や、異方性を小さくするために使用されています。
1.目的別の主な添加剤、改質剤は、以下の通りです。
①加工性:熱安定剤、可塑剤、滑剤、核剤
②強度:強化材、充填材、架橋剤
③耐熱性:酸化防止剤、強化材、充填材
④耐候性:酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤
⑤難燃性:難燃剤、難燃助剤
⑥帯電防止:帯電防止剤、導電材
⑦導電性:導電性カーボンブラック、カーボン繊維、金属繊維
⑧色相:染料、顔料
⑨軽量化:発泡剤
⑩抗菌性:防カビ剤、抗菌剤
⑪潤滑性:合成油、グラファイト、モリブデン、シリコン
2.強化材について
主に、ガラス繊維、カーボン繊維は使用されています。
例えば、PEEK樹脂の場合、
ナチュラルグレード・・・ PEEK450G
ガラス繊維30%入 ・・・ PEEK450GL30
②カーボン繊維30%入 ・・・ PEEKCA30 /スミプロイCK4600 となっています。
強化効率は、繊維の長さと直径の比<アスペスト比>が関係しています。
ガラス繊維は、色々な種類がありますが、樹脂の強化用としては、Eガラスの使用が一般的である。
カーボン繊維は、原料によって、ポリアクリロニトリル系、ピッチ系、リグニン系があり、目的によって選択されています。
また、それ以外に、アラミド繊維、ボロン繊維等も使用される場合もあります。
次回は、強化プラスチックについて見てみましょう。