
A:プラスチックには、結晶性樹脂と、非結晶性(非晶性)樹脂があります。
○結晶性樹脂
結晶化に好都合な環境下で、かなりの割合の結晶部分を含むもであり、高分子の鎖の一部に、
規則正しく配列された結晶組織を持っています。ここでいう好都合な環境下とは、結晶化に
不都合な分子の橋かけや、枝分かれが少なく、大きな置換基がない、またはあってもそれらが、
規則正しい立体配置をとっている、ということになります。
○非結晶性(非晶性)樹脂
ほとんど結晶構造を持たない無定形状態を保つものであり、高分子の鎖が、ランダムな状態に
なっています。つまり、分子主鎖軸にそって無秩序な立体配置で大きな側鎖がついている、分子に
枝分かれが多い、分子同士が互いに橋かけされているなどの構造となっています。
○結晶化度
結晶、非結晶を分類する目安の結晶化度とは、結晶部分の全体にしめる割合を表します。
結晶化度は、分子の構造、立体規則性、枝分かれの有無、水素結合のしやすさなどによって
異なります。
○おもな特徴(例外もあります)
・耐有機溶剤性 ・・・ 結晶性 > 非晶性 ※非晶性の最大の弱点
・耐紫外線性 ・・・ 非晶性 > 結晶性
・透明性 ・・・ 非晶性 > 結晶性 ※非晶性の大きな特長
☆結晶化度の低い樹脂を急冷すると、さらに結晶化度が低くなり、透明になる。
○主な樹脂
【結晶性樹脂】
PEEK樹脂
PPS
PBN
PET
POM
PP
PE etc
【非晶性樹脂】
PMMA(アクリル)
PVC
ABS
PS(ポリスチレン)
PC(ポリカーボネート)
PES(ポリエーテルサルフォン)
次回は、高性能プラスチックと、高機能プラスチックの違いについて見てみましょう。